柔道近況報告(2008年5月から)

 2005年の5回目の黒帯挑戦後、練習から足が遠のき、その後、何度か練習を再開したものの長く続かない状態でした。

 2008年5月27日から再び練習を始めました
 柔軟体操をして、見学。少しだけ全力で打ち込みをしたら直ぐに息が上がりました。この短時間で全力を出して息が上がる感覚は山とは違って中々心地よい。

 翌27日に会社の健康診断の結果が届く。
 血圧だけは75〜121mmHgで正常なものの、血糖値が118mg/Lで糖尿病の一歩手前。総コレステロール、LDLコレステロール、GOT,GPTもオーバーでメタボ判定となりました。肝臓も悪くなっているようで、やはり柔道の練習を止めたのが影響かも。
 健康維持の為に柔道再開の意志を固める。体重も落とそう。

【6月4日】
 まだ受身がまともに出来ないだろうと一人で受身の練習をして、後は中学生と一般人の乱取りを見学していたら、先生より中学1年生組と練習をしたらどうかとの指示。比較的体格の良い一人を相手に3分1本乱取り。悪い癖であった体の力みをなくして、まずは軽く動く練習。中学生が技を掛けて来るが、スローモーションのように見える。その内、中学生の息が上がってきたのが分かる。試しに支釣込足を掛けたら軽く掛かる。次に相手の体を右に揺すって払腰を掛けたらこれもそこそこ。中1だからまだ練習を始めて2ヶ月くらいだろうか。こちらも受身の練習を兼ねて投げられる。
 これで止めるつもりだったところに、ライバルの?中学3年生が「お願いします」と言って来たので、2本目の乱取り。彼は力も強く、体格も良いので、先程までの「体の力みをなくして、まずは軽く動く」と言うことも忘れて、組んでも力で抑え込もうとしてしまう。彼とは喧嘩四つ。吊手の組み方は彼の方が旨い。最初は、徹底的に力技で相手の体を前傾させて、そのまま前方に転がす。この辺から完全に息が上がり始めて、払腰などで2回倒される。
 力んだらいかんちゅうに!

【6月11日】
 20時からの中学生の練習に少し遅れて行く。体操をして、始まっていた乱取り3分10本を見ていたら、中学生が「お願いします」と言って来たので乱取開始。
 最初は軽くやっていたが、まず、握力が無くなって来た。次から次に中学生が「お願いします」と言って来るので休む暇もない。中2,3年生は体が小さくても全力で私の体を振り回しに来るし、引き手を取ろうとしたら袖を振って、引き手を取らせてくれない。ちょっと前に比べたら動きが全く違っている。こちらも払腰を掛けようとするが、吊手がすっぽ抜けて技が掛からない。
 そこに例のライバルの中3生が来た。彼は払腰と内股専門で技を掛ける前に自分の左足を前に出してくるので、こちらは様子を見ながら左、左へと移動する。もう組んでいるのがやっとで息も上がりっぱなし。

 結局、この日は「柔道は握ってなんぼ」というのが、良く分かった。昔は握力が50kg位あったし、吊手がすっぽ抜けることも無かったのだが、やはり年で全体的に体力が落ちているのかも。それにしてもきつ〜い!

【6月23日】
 最低1週間に1回は練習に行くことを暗黙の目標にしていたのに先週は休んでしまいました。
 しかし、1週間休んだ割には握力が回復していない。今日の昼休みも会社の周囲約1kmを手を握る動作をしながら歩いたが、それで疲れた?
 20時過ぎに道場に行ったら中学生は期末考査でいない。社会人3人と先生2人のみ。皆が打ち込みをしている間に柔軟体操をして、打ち込みを見ていたら、本当に久々に正司園先生が打ち込みの相手をして下さいました。もう70歳近いのではないでしょうか。大外刈と払腰の打ち込みをしながら、刈る方向とか、左足を曲げて柔軟性を持たせながら投げる要領を教えて頂きましたが、この時点で息が上がっていました。私は体が硬いので、怪我をしないように注意しなさい、としっかり言われてしまいました。
 次に乱取り4分×5本だったかな?大柄のY先生と次にI先生とやったら完全に息が上がりました。私ら先生から見たら超スローモーションに見えるんだと思います。こちらが、何をやっても通用しませんから。びくともしない大木のようです。後、若い白帯の20代の社会人としましたが、動きが早い。力で抑え込んでは練習にならないので、極力力を抜くことと、引き手の握り方を注意しながら軽く動くことに注意して練習。適当にヘロヘロになりました。
 最近、筋肉痛か、心臓の痛みか分かりませんが、左胸付近が痛むのですが、柔道の練習が出来るということは問題無いと言うことでしょう。
 練習に行く前は、ちょっと憂鬱だけど、行けば楽しい柔道場!


9月12日
 約3ヶ月ぶりです。
 最近、会社の昼休みにインターネットで“柔道 動画 技”とキーワードを入れて検索して、パソコンで柔道の映像を見ていたら、50歳過ぎた老体に意欲が湧いてきました。今日は何が何でも柔道の練習に行く!しかし、ずっと行ってないし、行き難い!これ、正直な気持ちです。
 雨の中、傘を差して道場に行きました。
 今日は柔軟体操だけして帰ろうと考えていました。
 
 道場に挨拶をして入り、着替えて、柔軟体操です。道場では、寝技の練習をしています。以前より人数が増えているような。
 とにかく、今日は体操のみ!気楽な気持ちでいました。
 道場ではそれまで寝技の練習から休憩を挟んで立技の練習に変わるタイミングでした。
 いきなりY先生から「柔軟体操終わったでしょ?」、「立って下さい!」
 え〜!内心は「まだ、体操終わってないんですが」、「今日は体操のみで良いんですが」と思いつつ、これもY先生の久々に訪れた私への思いやりと思いつつ、立技、4分×3回。受けることになりました。

 一人目は、中学3年の例のライバルです。私が道場に行くといつも最初に乱取りの声を掛けてきます。体重は多分70kg程度。筋肉質で大人と同等の体格です。力もあるし、油断すると内股でぶん投げられます。内心「またお前かよ!」と思います。こちらもちょっとは意地もあるし。柔道は力ではないと思っていても力んでしまう自分なのですが、極力、力を抜くように今日は意識しました。
 内股を掛けられないように動きながら、結構、色々日頃の反省点を思い出しながら対処しようとしました。相手は内股を2回位掛けてきて、相手にとっていい体勢にはなったのですが、その度に私は相手の上半身を手で突っぱねて防ぐことが出来ました。ほとんど防戦一方でしたが、柔道は攻撃しないと駄目ですから、苦しい時に如何に技を掛けていくかが課題です。こんなことを練習中に考えているということは結構冷静。
 私が体落しを掛けたら、一応決まりました。後は疲れて小外刈の足技しか出ません。一発倒されましたが、思い出せません。握力もほとんどなくなりヘロヘロです。

 二人目は、小柄な前回も練習した中学生。動きが素早く、柔道着を掴ませてくれません。やむを得ず、両袖を取って、「これって6秒以上は反則?」と思いながら、右腕の握りを徐々に肩辺りまで上げていく。もう技を仕掛ける気力もないので、相手が大内刈に来る足を払ったら結構決まる。中学生の攻撃の出鼻をくじく技なので自分ではあまり感心しないのですが、もうそうでもしないと握力も限界だし、4分間耐えられません。いいように翻弄されながら、足技で何んとか反撃した4分間でした。

 三人目は、通常なら最初のライバル君が来るはずです。もう柔道着を掴む力も無いし、「勘弁してくれ〜」と思っていたら、小柄な女子中学生。これってY先生が調整してくれたんだろうか?なんとか3ラウンド持ちこたえられそう。
 彼女は良く動く、休みなく動く。こちらも受身の練習も兼ねて、タイミングがよければ何度か、技を受けていたら、右側上体を捻って体が痛くなった。
 
 やっぱり柔軟体操不足で乱取りしたのがいけなかった。
 良い教訓。

 しかし、終わってみるとやっぱり楽しい柔道でした。
 道場の皆さん、有難うございます!

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